Drumの材質による音のイメージ 独断と偏見てんこ盛り

ドラムを試奏してみた

よく話題になる、ドラムシェルによる音色の違い。
無いようで在るようなシェル材由来の音色の違い…だってさ、
「あー、言われてみればそうかも…」程度で
ブラインドテストして聴き分けられるモノでもないような。
メーカーの持っている特徴とか、木材だったら何処で育った木なのかでも違うし。
金属でも鍍金やらラッカー仕上げやらでも変わってくるし。

だってさ、殆どの人がLudwigのラディアロイのスネアはスティールだって思ってたじゃん。
時代によってはブロンズやブラスだったことは知られていたけれど。
(実際はアルミニウムにクローム鍍金)
GretschのUSAカスタムだって100%メイプルだってみんな思ってたじゃん。
実際はメイプル+ガムウッドだったりして。
あ、6Ply Gretschメイプルシェル=メイプル+ガムウッドということなのか???

と言うことで、一番大事なのは音色で判断。
材質は補足とか目安にってのが良いのかもね。
あとは耐久性的な問題?

目安的な個人的且つ偏見でのイメージを綴っていくので
実際に興味あったら楽器屋で試してみてね。
同じ感想か、また違うのか。

メイプル

殆どのメーカーのフラグシップモデルに並ぶ材質。
最近廉価グレードなモデルにも使用されているけれど恐らく産地が違うと思われる。
フラグシップモデルのメイプルは北米産が多い模様。
なので木の密度が高い。
ある種の基準なのでバランスが良いとしか言えないと言うか。
敢えて言えば明るく高音域がクッキリ、サスティンが長め。
木材なので温かみがある。
僕はライヴの時メイプルが多いかな。

↑TAMAのARTSTARⅡ

バーチ

日本が誇るTAMAの80年代製造のSuper Starとその後継モデルや
YAMAHAのRecoding Customが採用。
北海道産バーチだったけれど、今のバーチは産地名は公表されていないような…。
音色は真ん中がギュっと密度の高い太い音。
僕はバーチが一番好きかなぁ。

ブビンガ

古くはSonarが化粧板に貼っていた木材。
TAMAとSakaeが採用している。
僕はTAMAのブビンガばかり触っているのでそこからインプットされた印象は
硬くてダーク、クッキリハッキリドンシャリしたイメージ。
初めて鳴らしたときは余りに良くて凄いビックリした。
でもさ、ちょっと融通利かないイメージ。
ハイピッチにしても低音が強く残るんで。
Sakaeだと試奏した感じまた印象が違うんだよなぁ…。

オーク

YAMAHAが採用しているOak Customがレンタルしたスタジオに置いてあった。
これも特徴的で硬い、重い(重量も)、低音がよく出てパワフル。
良い意味で無骨。
好きな人はハマる音色だと思う。
余りドラムシェルには採用されない材質。

ビーチ

Sonorが採用しているのが今では一般的か。
昔、YAMAHAも採用していたBeech Customというラインがあって
手入れをきっちりしているライヴハウスで叩いたことある。
印象は良い意味で平凡。
勿論、叩いた場所の音響やメーカーの特性、チューニングもあると思うけれど
優秀な楽器だったと思う。

マホガニー

純粋なマホガニーってあるの?
大抵他の材質と組み合わせられて作られている。
〇〇マホガニーは木材としては軽い木目が粗い安い素材。
古いドラムや廉価なモデルには採用されていてTAMAのImperialstarが有名。
初代から80年代まで製造のInperialstarは凄いパワフルな低音が鳴るんだよね…。
新品の時はどうだったのかわからない。
あのMike PortnoyやLars Ulrich、 Stewart Copelandもステージで使用していたというけれど。
但し、僕はImperialstar所有しているけれど、結構歪みやすい感じ。
見た感じ材質も酷いのでこんな音色が出ることに驚き。

スティール

硬くて、冷たくて、パワフル。
高音がクッキリ出る。
ヘッドの周囲のピッチを綺麗に揃えると驚くほどサスティンが長くなる。
値段は安くても汎用性は高い。

アルミ

音色も重量も軽い。
金属だけれど、木胴のようなニュアンスで温かみがある。
厚胴は別として通常の厚さのアルミシェルは余り音量が出ない。
歯切れが非常に良い、サスティンは短い。

ブラス

硬いけれど温かみがある。
サスティンはスティール程ではないけれど長め。
華やかでボリュームもそこそこ出る。
僕はGretschのG-4160の使用頻度も高い。

チタン

チタン持っていくと喜ぶ人が多いんだけれどなんでだろう?
単に某XのY氏がレコーディングの時使用していて
非常に高価な楽器と知られているからか。
その音色はアルミをパワフルにした感じと言えばイメージしやすいかも。
但し、融通は余り利かない。
ピッチを上げても低音が良くも悪くもしっかり付いてくる。

アクリル

音は大きいのだけれどアンサンブルの中では抜けてこない。
なので音が小さく感じるかもしれない。
音色的には中音域がフォーカスされていて整っているように聴こえる。
耳障りな部分が少ないとも言える。
ビンテージのビスタライトは作りが非常に雑なので購入を検討する方は
必ずヘッドを全部外してチェックしてみることをお勧めするよ。
シェルの厚みが一定じゃなかった。
勿論、チューニングするのは厳しい。
現行版は知らん。

ポークパイのコークボトル試したときは結構イイ感じだったけれど
単体だったからなぁ。
TAMAのスタークラシックミラージュは正しく整った音色だけれど抜けてこなくて。

↑TAMAのスタークラシックミラージュ

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