ツインペダルとツーバスの違いについて、案外ドラマーも分かっていなかったりする。
対バンのドラマーでシングルペダルを極めてます、と言う人は最近珍しい。
その反面、「ツインペダル使う必要あるの?」というドラマーは非常に多い。
今やツインペダルは必須アイテムなのかね???
両足でバスドラムを演奏するメリット
片足で2連打までなら32分音符で装飾音符的に叩くことはできる。
このフレーズを片足でやるのと両足でやるのではニュアンスが変わってくる。
片足での演奏はバスドラムのヘッドの同じ場所を連打することから生じる表現の違いと
速度的にどうしてもモタることから生まれる。
(良し悪しは別の話)}
3連打の装飾音符はできるのだろうか??
16分音符の3連打以上はテンポによっては可能だけれど、
アップダウン奏法必至になることとそれに伴いノーアクセントでの表現は物理的に厳しい。
両足ならノーアクセントで16分音符を刻むようなフレーズも叩ける。
(音楽全体としてそのようなフレーズを求められることはそこまでないけれど)
2連打を敢えて両足で演奏することによって音量やバランス、持続性を得られる。
正直、殆どの人はそこまで考えずにツインペダル使っていそうな気がしなくもない。
足のダブルストロークができないのでツインペダル、と言う人も多い…
使い分けはできた方が絶対に表現広がるので練習すべし。
ツインペダルのメリット
・一台のバスドラムで両足の連打のフレーズができるので、
楽器代、ヘッド代、チューニングに必要な時間が一台分で済む。
・演奏するのに必要なスペースも済む…かもしれない。
(僕はペダルの位置関係はツーバスとツインペダル同じにしてるのでスペースは余り変わらない)
・両足ともに同じ楽器を鳴らしているので音色の差がツーバス程はない…。
(ツインペダルの殆どはサブペダル側の打点が若干オフセットなのでその差は埋まらない)
・バスドラムは共鳴しやすいので2台並べるよりは分離が良い。
ツインペダルのデメリット
・サブペダルからシャフトを伸ばしている分、パワーロスが生じる。
(最近の高性能なシャフトは大分改良されているけれど)
・両足で踏む際はオープン奏法にしないとミュートした状態で音を鳴らすことになる。
(そのような音を狙っているのなら良いのだけれど)
・ビーターはサブペダルの打点がオフセットになっている為、左右の音色と音量に差が出る。
(対策としてふり幅やビーターを変えて揃えるのもアリ)
・両足同時で踏むことはできない。
・高速連打はツーバスに比べると音量、粒立ちが劣る。
ツーバスのメリット
・見た目が派手になる。
・共鳴するバスドラムが2台になるので全体的に音がリッチになる可能性がある。
・両足で同時に踏み音量を稼ぐことができる。
・ペダルの返りと音のレスポンスがツインペダルより速い。
・バスドラムのサイズやモデル、ビーターを左右で変えて音色に差をつけることができる。
ツーバスのデメリット
・楽器、ヘッド代、チューニング時間などコストがバスドラム一台分増える。
・左右の音色を揃えるのが難しい。
(左右ともに同じ仕様でも全く同じにはならないことは珍しくない)
・共鳴しやすくなるので分離が悪いとも言える。
・演奏する時、収納するときも面積、体積が嵩張る。
ツインペダルとツーバスは似て非なるもの
たまにライヴハウスにバスドラムが二つあるからと言って、
普段ツインペダルだけで練習していたのに本番だけツーバスにする人がいるようだけれど
結構別モノなので止めておいた方が無難。
セッティングの感覚が違うのでいつもより叩きにくくなる傾向が高いかと思われる。
普段からツーバスやツインペダルどちらも叩いているのならまだしもね。
特にハイハットの位置が相当変わるパターンが多いので要注意。
なので僕はツインペダルの時とツーバスの時でペダル、ハイハット、スネア、椅子の位置は勿論、
シンバルもタムも位置は殆ど変わらない状態にしてる。
ツインペダルの時、若干サブペダルのふり幅が広い位かな。
それでも最近のツインペダルは高性能なものが非常に増えたと思う。
Pearlのデーモンドライブのシャフトが出た時は衝撃だったよ。
あれは凄いスムースになった。
TAMAからもそろそろ新しいシャフトが出るって噂だけれど…。
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