シンバルの叩き分けの記事を書いていて思った。
Rideシンバルのベルの叩き方について書いていなかったけれど、
その前にスティックの説明しないといけないんじゃない?って。
まー、ちょっとググれば幾らでも情報は出てくるけれど。
一応ワンストップで情報が得られる必要がある….ような気がしなくもないのと
自分のスティックに対しての考え方的なものも踏まえてこのブログの記事を読むのでは何か違うかもしれないので
スティックについて記しておくよ。
スティックの材質について
スティックの材質はご存じの通り色々ある。
僕が昔読んだ教則本にはオークが初心者向けでヒッコリーはちょっと高級で中~上級者向けとかって書いてあったけれど…僕はそう思わない。
これも独断と偏見込みでざっくり書くよ。
・ヒッコリー
スティックの標準と言えるので材質に迷ったらコレ一択。
割と折れにくい、慣れてくれば折れるときが感触で分かる。
恐らく一番バリエーションが豊富。
大振りするとしなる感触が若干ある。
・オーク
重ため。
折れるときは前触れもなく折れるが結構丈夫。
硬いのでしなる感じが少ない。
値段は材料の関係と思われるが若干安価。
・メイプル
重量が軽い。
ハードヒットすると簡単に欠ける、折れる。
シンバルの音が一番綺麗に引き出せる。
スティック自体が良く鳴る。
・カーボン
まだまだ特殊な部類のカーボン。
バラつきが少ないことと、同じサイズで重さやチップが選べたりするが…。
スティックとして鳴らない。
クローズリムの音をチェックしてみよう。
(僕は好きじゃない)
・軽金属
ヘヴィロックドラマー御用達のAHEADというメーカーのもの。
芯の部分が軽金属で周りのナイロンの部分を消耗したら交換できるという革新的なアイテム。
兎に角パワフル、使い手を選ぶ曲者。
スティック自体は全く鳴らない。
クローズリムとライドの音をチェックしてみよう。
(僕は好きじゃない)
その他、変わった木材のものが結構あるけれど、
クラシックの奏者向きのものが多いかな。
黒檀だとか、紫檀だとか。
非常に高価…。
スティックの部分の呼び方
先端の丸く削られている部分:チップ
先端に向けて細く削られている部分:ショルダー
真ん中の太い部分:シャフト
持ち手側:グリップエンド
・チップ
通常の持ち方で打面を叩く箇所になる。
形は色々あるけれど、接触面積が大きい方がパワフルになる。
小さいものは繊細で粒立ちが良い。
丸くて小さいチップのものでパワープレイすると簡単に欠けたり折れたりするのでそのつもりで。
拘りがなければ俵型が一番扱い易い。
接触面積が角度によって余り変わらないので音色の差が出難い≒安定している
音色に変化を持たせたいなら涙型が良いね。
削られていないのはノッカータイプって呼ばれてる。
兎に角パワフル…。
ナイロンのものもある。
音色が若干硬くなり、削れることはない。
但しパワーヒッターが使うとチップが割れることも…。
・ショルダー
シャフトのどの辺りから削られているかを注目すること。
なだらかに細くなるものはバランスが後ろになり、リバウンドがしやすい。
急に細くなるものや太目のものはバランスが前寄りになるのでパワーが出る。
・グリップエンド
持ち手の一番後ろ。
グリップエンドに小指を引っかけるイメージで長く持つとパワー出る。
小さい音で叩きたい場合はグリップエンドよりもっと上を持つと表現しやすくなる。
太い音が欲しい時はこちら側で叩くのもアリです。
敢えて左手側を逆さに持つ人も居る位なので興味があったらやってみると宜しいかと。
スティックの塗装について
スティックの塗装についても各社色々工夫している。
最近は余りないけれど、敢えてニスが分厚く塗られているものとか。
反対に何も塗装がされていないものもある。
見た目重視で色が塗ってあるものもあるけれど、カラースティック警察が案外多いので備品関係を使うときは避けた方が吉。
まぁ、どんなスティック使ったってコーテッドヘッドの塗装があちこち付くし、
塗装されていないスティックで叩いても結構黒く汚れるんだけれどね…。
僕は長い間Zildjianの黒いフィニッシュの使っていたけれどそんなに汚れるイメージないんだ…。
塗料にもよるんだろうけれどね。
バランスが気に入らないなら
スティックのバランスが微妙に気に入らないならテープを巻くように貼るのを勧めるよ。
セロテープでもビニールテープでも好きなモノを少しだけ適当に貼るのです。
耐久性も考慮して選ぼう。
僕はアルミテープを貼ってバランスを変えてたことがある。
「あとちょっとバランスがなぁ….」と言うときは試してみてね。
スティックが滑るときは
スティックが滑るなら滑り止めワックスを使うのも一つの方法。
結構色々なアイテムがあるので好きなものを試すと宜しいかと。
最初は感触が僕は好きじゃなかったけれど今では手放せない。
他にもスティック自体に溝を入れる人もいるし、
持ち手だけ塗装を落とす人もいる。
ニスを塗りなおす人もいる。
グローブを使うのも一つの方法。
自分に合う方法を見つけると良いね。
グローブを着けて練習しよう
アンチグローブの人もいると思うけれど、
何かで指に傷があってスティックに当たるときに演奏する必要があったら…
絆創膏をしただけでは剝がれやすい。
こういう時の為にグローブを用意しておこう。
いきなりグローブして叩くのは難しいと思うので日ごろから装着して叩く練習もしておこう。
使わないで済むのが一番良いけれどね…。
コメント